珍しいクルマの登場。90年代のフィアットで、FFの「チンクェチェント」。チンクェチェントの名称は「500」という数字ではなく500のイタリア語読み「Cinquecento」とアルファベットで綴られる。デザインも2ボックスタイプのコンパクトな直線基調で、あの「500」とはほど遠い。エンジンは、当初704ccと903cc。その後1,100cc版が追加される。フィアットはこのチンクェチェントをベースとして「チンクェチェント・トロフェオ」という名称の競技車両を製作。イタリア国内のラリー選手権を中心に参戦。競技車両の開発はアバルトだった。